第64回 三共精機株式会社

 第64回は、ものづくりの現場に必要な機械や工具をはじめ工場の設備等を販売されて約70年の『三共精機株式会社』さんです。
 ものづくりをサポートする専門商社として、2つの理念のもとに製造業のお客様に品質改善やコストダウンや環境に配慮した商品などの様々なご提案をされています。
 それは『ものづくりの課題解決』と『地球環境の保全』です。一見この2つは関係性がないように思えますが、お話しをきくにつれ実に密接に関係していることがわかりました。
 1つ目の『ものづくりの課題解決』は、製造業の生産効率の向上やコスト対策に個性あふれる社員たちが、それぞれの得意分野や培ってきた経験をいかして、お客様の課題に取り組んでいます。また、連携力を大切にしており、年に3回全社員が集まり、会社の方向性や今後の目標について1日がかりのミーティングが行われています。
 2つ目の『地球環境の保全』は、エネルギーや資源を上手に使う持続的なものづくりを提唱しています。お客様が使われて摩耗や欠けてしまった切削工具を回収しリサイクルしたり、工場の省エネや安全でクリーンな製造環境などの提案をしています。また、切削工具リサイクルで生じた収益はお客様の了解のもと、環境保全活動の1つである『モデルフォレスト活動』の資金として利用しています。これは佛教大学と共に、京都モデルフォレスト協会、みやわきBilly(地元NPO)、南丹市及び京都府が協力し、京都の森を守り育てていこうという活動です。年に3回、活動地である南丹市美山町の“つながりの森”に社員さんやそのご家族、ご友人、お客様をはじめ、学生さんや地元の方々と協力して植林をしたり、植樹した場所の下草刈りや活動区域の道を整備されています。そこから広がってきた人とのつながりや交流がきっかけで仕事へとつながっていく良い循環が生まれている企業だと感じました。
 『モデルフォレスト』活動に興味のある方は、下記本社の総務部までお問い合わせください。