第70回 (株)勝藤屋

 第70回は『株式会社 勝藤屋』さんです。創業は大正10年、今井勝造さん、今井藤三郎さん兄弟が今の京都駅の近くでおにぎりなどを包む竹の皮や杉の折り箱など食品包装資材のお店『勝藤屋』を開いたことに始まります。昭和2年に京都市中央卸売市場開設と同時に移転され、市場付属売店としての営業が始まりました。食材などの仕入れのついでに資材なども買って帰ることができ、しかも取り扱っておられる商品数も多いので、欲しいものがそこで揃えられるのは市場に出入りされる業者さんにとって非常に便利なことですし、自然とニーズが集まります。昭和42年には2号店を、昭和58年には本社社屋を増築し、陶磁器専門店『うるはし堂』を開業されました。昭和61年には鍋や包丁・業務用洋食器・食品サンプル・清掃用具とあらゆる店内道具を取り揃えた厨房専門店今井春慶堂(現在のイマイ厨房)を開業されました。
 今回訪問しました㈱勝藤屋さんは、お客様のニーズに合わせた豊富な品ぞろえと、対応力があると感じました。営業マンがお客様の声をすぐに商品開発部へ伝え、迅速に対応する行動力も強みであり、また最近では新店舗オープンのトータルサポートなどもされています。市場の近所=卸(おろし)というイメージがあり、業者の方でないと入れないと思っていましたが、実は1つからでも買うことができるんですね。自宅でお菓子教室をされている方や、地蔵盆の時など町内会で利用される方も多いそうです。みなさまも一度、ネットストアや店舗をのぞいてみてください。プロ仕様からかわいいグッズまで探していたアイテムが見つかるかもしれませんよ。