第3回 京かまぼこ 茨木屋

 第3回目は、明治二年創業の老舗、『京かまぼこ 茨木屋』さんです。「かまぼこは京都だからこそ生まれ、育ったもの」それは、海から遠い京都の人々の〝新鮮な魚が食べたい〟という素朴な欲求から生まれました。しかし、鱧の蒲鉾の製造販売を行なってた当初は、鱧が入荷できないシーズンにはそれなりの苦労があり、また、新鮮な魚を京都で入手して加工するには限度がありました。そこで、現四代目当主の池内常郎さんは、原料の魚を現地ですぐに処理し、ある程度まで加工した段階で冷凍して持ち帰る、という行程を考案し、これにより、極めて新鮮な状態で工場に入荷することが出来る様になったのです。
 そして現在、『京かまぼこ 茨木屋』は京都のみならず、全国にも知られる京の老舗中の老舗に。毎日の食卓から、進物、贈答、記念品など様々な蒲鉾を販売しています。
 白身魚のすり身を素麺状に仕上げた逸品「魚そうめん」は茨木屋さんの自家製オリジナル。緑色の「茶そうめん」には京都の有名な茶舗「一保堂(いっぽうどう)」さんのおいしい極上のお抹茶を使っているそうです。暑い夏にキリッと冷やして食べたい魚そうめんは、ほっこり温めて食べても絶品です。〝贈られてうれしい〟魚そうめん。お中元や贈り物におすすめです。