第26回 名物裂ギャラリー あらいそ

 第26回目は、名物裂 和装小物を展示販売している「名物裂ギャラリー あらいそ」さんです。
 名物裂(めいぶつぎれ)とは、鎌倉時代より江戸時代にかけ、主に中国から日本に伝わってきた最高級の織物で、これらの裂(きれ)は宝物のようにされました。名物裂には、大茶人千利休や小堀遠州の名前、文様からの名前が一品ずつに付けられ、博物館や美術館に大切に伝えられ収蔵されています。
 「名物裂ギャラリーあらいそ」では、古くより伝わる名物裂の文様を茶道の裂として製造販売している他、帯・バッグ・小物の取り扱いもしています。素材には、絹100%で織り上げた最高級の名物裂と、本革を使用しています。(一部綿の商品もあります) 取り扱われている織物は、名物裂の文様を復元、またはアレンジしたものです。他には季節・御祝・干支・勅題・正倉院宝物などをテーマとし、侘寂ある色彩と織りの風合にこだわったものとなっています。また、ご希望の方には、オリジナルの紋様での織物製作もしています。
 近年では名物裂の文様を、茶道や和装の世界だけでなく、カジュアルなファッションの世界でも生かせないかというテーマのもとに、新ブランドとして「araiso」と「kandou」の2つを立ち上げました。これらのブランドでは、従来の和装小物製品とは差別化し、名物裂をファッショナブルに楽しめるように、帆布と裂の組み合わせや、色・型・素材にこだわったバッグや小物を発表しています。
 「名物裂ギャラリーあらいそ」では、毎年4月と10月には新作・新色発表展示会を開催しています。また、多彩な商品は、ネットショップ販売もされているので、ぜひ一度「あらいそ」で検索して“名物裂”の世界をご覧になってはいかがでしょうか。