第32回 桐織物工場

 第32回目は、昭和25年(1950年)より、Hooked Rug(フックド・ラグ)と呼ばれる製法でカスタムオーダーメイドのカーペット、タペストリー、緞帳の製造・販売を、京都・丹波の地にて営んでおられる桐織物工場さんです。
 Hooked Rugとは、フックガンと呼ばれるパイル(糸)を打ち込む機械を手で操りながら製作する技法で、ハンドタフトとも呼ばれるハンドメイドの製法です。下絵にそって制作していきますので、大きさやデザインを自由に選択でき、小さなサイズから大きなサイズまで世界にひとつしかない商品を製作できます。
 桐織物工場さんでは、素材にウールや綿などの天然繊維を使用しています。ウールは汚れに強く、室内の保湿、保温性にすぐれた天然の空気洗浄機と呼ばれている繊維です。そのため夏はヒンヤリ冬はあたたか、一年を通して快適にお使いいただけます。小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心ですね。
 桐織物工場さんで製作された商品は、マットやセンターラグなどの置き敷き用カーペットから、お部屋に敷き詰める工事用カーペット、ホールや体育館などの緞帳、絵画にはない風合いでお部屋の壁を飾るタペストリーなど、ホテルや会館をはじめ一般の個人邸まで幅広く使用されています。これらの作品やHooked Rugの詳細など、ぜひ1度桐織物工場さんのホームページをご覧になってみてください。Hooked Rugの製造工程はとても興味深く、昭和30年代の貴重な工程写真も紹介されています。
 他では手に入らない、あなたのお部屋のサイズや雰囲気に合わせたオリジナルカーペットで、自分空間を演出してみませんか?