第33回 社会福祉法人 全国手話研修センター

 第33回は、手話の普及を目的に手話通訳事業を行う国内唯一の社会福祉法人として、平成14(2002)年に認可され発足した「全国手話研修センター」さんです。翌年の平成15(2003)年には、JR嵯峨嵐山駅に隣接し、嵯峨野や嵐山の観光の拠点として宿泊や食事ができる施設「コミュニティ嵯峨野」の譲渡を受け、9月にリニューアルオープンしました。
 「全国手話研修センター」さんの事業は多岐にわたり、様々な取り組みをされています。手話通訳者を養成する講師の研修や、新しい手話の研究・確定する厚生労働省の委託事業を行い、それらに関連する書籍・DVDの発行もしています。幼稚園児から90歳の方と幅広く挑戦される「全国手話検定試験」に、昨年は全国で8,000人を超える方がチャレンジされました。
 また、就労継続支援A型事業所「就労支援センターとも」を運営し、障害のある職員が手話研修センターをはじめ、様々な公的施設の清掃や自家農園で無農薬・有機栽培で野菜やお米を栽培しています。野菜やお米は「コミュニティ嵯峨野」内にあるレストラン“京野菜館”や京都市内のレストランで好評です。
 「コミュニティ嵯峨野」には目的に合わせて利用出来る会議・研修室やIT教室、スタジオや編集室など充実した施設があり、これらの施設はお手軽な料金で、誰でも利用することが出来ます。また、聴覚障害者の方も安心して宿泊できる“障害バリアフリーのホテル”が併設されており、今年度、バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進の内閣総理大臣表彰を受賞されました。紅葉シーズンにはトロッコ電車と保津川下りがセットになった宿泊プランが人気です。その他にも様々な宿泊プランがありますので、家族や友人との旅行や、同窓会や企業研修などにもぜひご活用ください。