第141回 社会医療法人 太秦病院

 第141回は「社会医療法人太秦病院」さんです。
 1958年に診療所を、1967年に病院を開設されました。その後、患者さんやスタッフにとって快適な施設の運用を行う為、2011年12月「うずまさ第二診療所」を開設、2017年「太秦病院」移転開設(地元で建て替えをサポートする会に約1万2千名の支援があったそうです)、2019年「うずまさ診療所」を移転開設されました。現在は、3つの施設の運営をされています。
 太秦病院さんの特徴は、外来・入院診療だけでなく在宅医療、訪問介護、居宅介護支援を行い、在宅での医療・介護を希望の方にも、在宅医療部や訪問看護ステーションにおいて心の行き届いた対応ができる体制を整えられているところです。
 また、太秦病院内に「聞く・話す・飲み込みセンター」を開設され、京都先端科学大学の言語聴覚学科と連携。「聞く」「話す」「飲み込み」に関するリハビリテーションの専門家と連携のもと、コミュニケーションや食事を行う上での障害に対して、相談、評価、助言、訓練を行います。このような施設は珍しく、更に乳幼児から高齢者の方まで年齢を問わず受診が可能。診察室には絵本などがあり小さなお子さんでも楽しみながら受診できるような工夫をされていました。
 コロナ禍の現場のお話もお伺いでき、病院の構造上コロナ専用の病室は確保が不可能でしたが通院・入院されている患者さんたちを守る為にスタッフも含め感染防止対策には大変苦労されたそうです。現状、病院内での感染拡大は防止できているそうですが感染の収束までまだまだ油断のできない状況だということでした。
 理事長・総院長の加茂久樹さんは、『病院・診療所が地域の人たちから心底信頼される健康と命の拠り所となり、ある意味で「灯台」のような存在になること。それが医療従事者としての至上の喜びであり、誇りである』とお考えで、今後も「親切で的確な医療」をモットーに掲げられます。
 今回お話を伺い、地域の皆さんと共に作られた病院だということがわかりました。これからも地域の皆さんを含めたくさんの方々の健康を守り続けられます。お忙しい中ご面会いただきましてありがとうございました。