第146回 株式会社Kamogawa

 第146回は「株式会社Kamogawa」さんです。1949年に創業。砥石の企画・卸売業からスタートし1970年代に機械工具の専門商社へと事業転換されました。1994年には中国に進出し、フィリピン、ベトナム、そしてミャンマーにも展開。2000年代からは、自社企画ブランド商品「KAMOG」(主に生産財[注])、「DIAMANT」(ダイヤモンドを使用した電着工具の取り扱い)をスタートされました。
 現在は、生産財総合卸事業(生産現場に必要な全ての生産財を供給)、PB事業(プライベートブランドの企画・製造・販売)、リノベート事業(工具の再研磨、機械・装置のメンテナンス)の3つを柱にして活躍されています。
 企業の文化として大切にされていることは「そんなとこ・ことまで考える」という姿勢です。事業開発における大きなテーマから、日々の業務における細かな改善まで、とことん考えるという姿勢は習慣化しておりお客様の対応の際にも活かされ幅広いニーズに応えられています。
 今回社長の竹谷さんにお会いすることができ、サービスも含め提供されている“自社製品”について「一つでも多く生み出し、ヒット作を!」と意気込みをお伺いすることができました。日本では大手企業の下に隠れた実力のある中小企業が多く、アンテナを立てながら取引先との会話で「ピン!とくる感覚を大切に進めている」とお話下さり、そこで大切なのは他の取引先との住み分けであり、共存していく姿勢を大切にされているそうです。
 またコロナ禍になり止まってしまっていたものを動かすため、最近では特に人との交流を大切に考えられています。社内において営業や製造現場とはコミュニケーションをとるため、自ら足を運び積極的に会話をしに行くことで「最近では現場から“やりたいこと”がでてくるようになった。今は一部からだが今後は会社全体からでてくるようにしたい」とお話し下さいました。
 今後も“社員がやりがいを感じられる仕事を” “夢を描けるように”との想いを大切に社員や取引先など人との関係を大切に歩んでいかれます。お忙しい中貴重なお時間を頂きありがとうございました。


[注]生産財・・・企業が生産活動を行う際に必要とする財のこと。工場の工作機械や原材料など。また生産に使われる工作機械の修理、メンテナンスなどのサービスも含まれる。