vol.51京都が誇る「ジャパン」

「ジャパン」。日本から輸出された品々のすばらしさから、欧米でそう呼ばれるようになったという「漆器」。
その中でも美術工芸品としても名高いのが、京塗、京蒔絵とも呼ばれる京漆器です。
その歴史は古く、平安時代には祭祀用の装飾品、室町時代には茶道具。江戸時代には、琳派の本阿弥光悦による「光悦蒔絵」という技法も登場するなど、長い歳月をかけて日本独自の技が磨かれてきました。
近年は、現代の生活様式に合う食器としての京漆器も登場しています。実用品として触れることではじめて伝わってくる、細部にまで生きる職人の技。なめらかな手触り、あたたかい木のぬくもり。
日常使いしてこそ、京漆器の「ジャパン」を感じることができるのかもしれません。

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